コスモス30

注意

妄想です。(腐ってます)

実際の登場人物とは一切関係ございません。大丈夫な方だけ読み進み下さいね

久に実家の自分の部屋に帰ってきた。

ベッドにゴロンと横になって、ぼんやり天井を眺めて、ニノとの会話を思い出す

好きだから一緒にいる。そんな単純な理由でいんじゃない?

ニノから言われた言葉。

もう一度頭の中で繰り返す。

本当にいいのかな

瞼を閉じると浮かぶ翔くんの顔

うっすらと隈のある目元に疲れが滲んでいて

大丈夫かなすぐ、無理しちゃうから

そんなことを考えていたら、携帯が鳴り響く。

翔くんからのメール。

返信しようとして、暫く画面を見ていた。

いいかげん、素直になりな!

ニノの声が聞こえた気がした。

思いきって電話する。

コール音の後、すぐに聞こえる翔くんの声。

耳元で響くその声に一瞬泣きそうになった。

ビックリしたような、でも嬉しそうな声にますます会いたくなった。

翔くんも一緒?

明日、会いに来るって言う翔くん。

嬉しくてでも、無理して欲しくなくて

はっと思い出した。返せないままになってた翔くんの家の鍵。

バックのポケットの定位置にずっと御守りのように入れていた。

ダメなのは分かっていたけどずっと翔くんが気付くまでって、手放せなかったそれをまた、使って良いかな?

翔くんの家で待ってるから

そう言ったオレに、翔くんの嬉しそうな声が聞こえた。

鍵、持っててくれたんだ

ありがとう。智くんも無理しないでね。なるべく早く返るから!!

だから

翔くんの声が一瞬途切れる。深呼吸するような気配がして、緊張した声。

待ってて

うん。待ってる。ずっと

いつも、オレが呆れるくらい愛情表現してくれる翔くん。

付き合うまでも、オレがうんって言うまで何度だって告白してくれた。

君の未来を傷付けるのが怖かった俺は、自分の気落ちに気付いていながらも、一歩踏み出せなかった

付き合うようになってからも、それは変わらなくて、

いつか、終わらせなくちゃ

そんなことばっかり考えてた。

ちゃんと向き合ってなかったんだ。翔くんにも、自分の本当の気落ちにも

今度はちゃんと向き合おう。

オレの身体のことも含めて、全部包み隠さず

だから、翔くん。

今度はオレから告白させて。

続くよ